中国語の「把」と「被」の違い
どちらも動詞の前に置いて、人や物がどうなったかを言う文を作ります。「把」は『主語が目的語を…する』、「被」は『主語が(誰かに)…される』という見方で言います。
使い分けの表
| 把 | 被 | |
|---|---|---|
| 意味 | 〜を…する(目的語をどうしたかを言う) | 〜に…される(受け身) |
| 主語 | する人(動作の主) | される物・人(受ける側) |
| 動作主 | 主語になる | 「被」の後ろに置く(省けることも) |
| 気持ち | 中立 | 困ったこと・望まないことが多い |
| 動詞の後ろ | 結果・了などが要る(把…吃完了) | 結果・了などが要る(被…吃完了) |
例文で比べる
○ = 自然 △ = 通じるが、その場面・文体には合わない × = 不自然・誤り
○
弟弟把水果吃完了。
繁体字弟弟把水果吃完了。
弟は果物を食べきりました。
○
水果被弟弟吃完了。
繁体字水果被弟弟吃完了。
果物は弟に食べきられました。
同じ出来事を、する人から言うと「把」、される物から言うと「被」になります。
×
灯把弟弟关了。
繁体字燈把弟弟關了。
明かりは弟に消されました。
○
灯被弟弟关了。
繁体字燈被弟弟關了。
明かりは弟に消されました。
「被」の前には、される側(灯)を置きます。「把」の前に置けるのは、動作をする人です。
○
小王没把电视关好。
繁体字小王沒把電視關好。
王さんはテレビをきちんと消しませんでした。
○
电视没被关好。
繁体字電視沒被關好。
テレビはきちんと消されていません。
「没」などの否定の語は「把」「被」の前に置きます。「被」は不満の気持ちがなくても使えます。
覚え方・注意点
- 同じ出来事を、する側から言うと「把」、される側から言うと「被」になります。
- どちらも動詞を裸のままにせず、結果・方向・「了」などを付けます。「没」「不」などは「把」「被」の前に置きます。
- 「被」は望まないことに使うのが基本ですが、そうでないことにも使えます。
確認問題
( )に入れるのに、より自然なのはどちらでしょう。
問1
我的手机( )弟弟拿走了,我很生气。
- 被
- 把
答えと解説
正解:1. 被
携帯を持って行かれた側(受ける側)が主語なので「被」です。
問2
小李( )作业做完了,所以可以玩了。
- 把
- 被
答えと解説
正解:1. 把
小李がする側で、作業をどうしたかを言う文なので「把」です。
問3
我的伞( )朋友拿走了。
- 被
- 把
答えと解説
正解:1. 被
傘を持って行かれた側が主語なので「被」です。
それぞれの文法の詳しい説明
- 把構文(把字句)の意味と使い方 〜を…する(目的語をどうしたかを言う)
- 受け身の文(被字句)の意味と使い方 〜に…される(受け身)